兄弟が多い家庭の場合、上の子が勉強していると下の子がちょっかいを出して、いつの間にかケンカになってたり、もっと小さい子であれば、上の子の教科書やノートに落書きしてたり・・いろいろ悩みは尽きませんよね。
受験を控えた子供がいる家庭なら、なおのこと、何とかして落ち着いて勉強できる環境を整えてあげたいと思うもの。
子供の年齢によって対処法が多少異なってきますので、それぞれ見ていくことにしましょう。
上の子も下の子も小学生同士の場合
中学受験する子供の場合、本人も小学生ですから、自分の部屋で勉強するというよりは、リビング学習する子のほうが多いと思います。
となると、必然的に下の子のちょっかいは避けられないところ。
うちの場合もそうでしたが、学校から帰ってリビングで宿題させていても、高学年の上の子は集中して勉強しているのに、低学年の下の子のほうといえば、始まって5分もたたないうちに消しゴムのカスを集めて練り消しにしたり、消しカスを上の子に投げて遊んだりと、それはもうやりたい放題!
いくらリビングとはいえ、親もずーっと子供のそばについているわけにもいかず、ちょっと洗濯物を取り込みに行ったスキにケンカが勃発していることもしばしばですよね・・
兄弟げんかが始まったらこうしてみる!
こんな場合、最初にちょっかいを出したのは下の子でも、上の子も面白がって一緒に遊んでいる場合もよくあるので、一概に下の子ばかり怒ってしまうのはよくありません。
中学生以上になれば、下の子が少々ちょっかいを出してきても、バカバカしくなって相手にしなくなってくるもの。
しかし、そこはまだお互いに小学生ですから、いくら上の子でも「なんか面白そう~」って思ったら、どうしてもおもしろいほうに流されていっちゃいます。
じゃあどうすればいいのか?というと、こんな場合、いったん下の子は宿題を中断してリビングのテーブルから離れさせるのが効果的です。
子供に効果絶大な声かけのコツとは?
ちょっかいがエスカレートして、兄弟げんかが始まった!
そうなったら、まずは速やかに下の子を上の子の視界から遠ざけるようにします。
その時下の子に声をかけるコツは「あくまで冷静に」これがポイント。
いつものように「コラッ、こっち来なさい!」だと、子供が面白がって逆効果。
いつもとは違った声のトーンで冷静に「こっちで宿題をしなさい」だけ言って、あとは何も言わずに静かに子供を促すんです。
これだけで怖さ倍増、効果は絶大、です!ぜひ試してみてくださいね!
上の子が中学生以上、下の子が小学生以下の場合
上の子が中学生以上になると、リビングで勉強するよりも自分の部屋、もしくは塾の自習室で宿題や勉強することが多くなってきます。
でも、塾が休みなので家で勉強するしかない、兄弟が多いので自分一人だけの部屋を持つことができないなど、どうしてもリビングで勉強するしかない場合もよくあるもの。
また、中学生以上になってもあえてリビング学習を選択する子供も意外にも多いんです。
リビングで勉強するときの対処法!
自分の部屋だと、周りの目がないからどうしてもだらけちゃう、とか、リビングテーブルの方が広くて落ち着くから、など理由はさまざまですが、家族がいるリビングで勉強するとなると、どうしても下の子のちょっかいが避けられらくなります。
ただ、上の子が中学生以上ともなると、お互いに小学生の場合と違い、ちょっかいを出してきた下の子と一緒になってじゃれ合ったりケンカしたりする確率はグッと減ってきます。
下の兄弟がいくらちょっかいを出してきても、バカバカしくて相手にしない。
下の子も相手にされないとわかると、つまらないからだんだんちょっかいを出さなくなってくるものです。
下の子が上の子にちょっかいを出す一番の原因って、ただ「かまって欲しい、遊んでほしい」だけですからね。
でも、いくら上の子が相手にしてなくてもちょっかいをやめない場合は、小学生同士の時と同じように、速やかに下の子を上の子の視界に入らないところに移動させましょう。
下の子もただ単にかまって欲しいだけのことがほとんどのですから、ガミガミ叱るのではなく、やんわりと諭すように言葉をかけるのがポイントですよ!
リビングで勉強する意外なメリットとは?
それに、リビングのようなガヤガヤした騒がしいところで勉強するって、一見あまり良くないように思えますが、実はこういった環境で日ごろから勉強することによって、驚くほど集中力がつくのも事実。
考えてみれば、学校にしても塾にしても、はたまた試験会場にしても、大勢の人がいるのが当たり前。
たくさんの人がいて、いろんな話声が聞こえて、そんな中でも集中できる、頭の切り替えが素早くできるようになろうと思ったら、日ごろからそういった環境に慣れ親しむことも大切になってきます。
そう考えると、下の子がいくらちょっかいを出してきても相手にしない、もしくは、ちょっかいを出してきたことにすら気がつかないほど集中力がつくようになれば、これほどしめたものありません。
下の子がいるから気になって勉強できない、ではなく、下の子がちょっかい出してきたり、騒がしくするからこそ、どこでも勉強できる集中力がつくようになった!と考えると気持ちが楽になると思いますよ。
まとめ
子供が小さいうちは、兄弟で一緒にお絵かきしたり、絵本をよんだり、仲良く同じ時間を過ごすことができましたが、成長とともに避けられなくなってくるのが「勉強しなきゃいけない」ということですよね。
とくに年の離れた兄弟だと、上の子は受験勉強しなくちゃいけない、けど、下の子はまだ小さくて、上の子と同じようにはできない、なんてことも多々あります。
こんな時、上の子にだけ特別な環境を与えるのがいいか?というと、そうではないと思います。
下の子も、いずれは上の子と同じようにしなきゃいけない日が来るもの。そのたびに特別な環境を与えるのが、子供のためになるとは思えません。
どの子も与えられた環境のなかで、自分の持つ最大の力を発揮するためにはどうすればいいのか?ということを常に考えていく力を養っていく必要があります。
下の子が邪魔するから勉強できない・・ではなく、下の子がちょっかい出してくるから、ちょっと場所を移動しよう、とか、親に協力してもらおう、など、試行錯誤を繰り返していくことによって、子供自身も悩みを解決する糸口を見つけるようになってきます。
環境が悪いから、周りの人が悪いから、などと、なんでもまわりのせいにするのではなく、まわりの環境がこうなら・・じゃあ、自分はこうしてみよう!と発想の転換することも、生きる上で必要な力です。
親は子供にとって完ぺきな環境を与えることはできません。が、多少手助けすることはできます。
いろんな人の助けを借りながら、自分の道を切り拓いていくためにも、兄弟が多い、家族が多いなんていう環境はもしかしたら絶好のチャンスなのかもしれませんね。
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