お盆の帰省シーズンになると、実家に里帰りされる方が多くなりますね。
結婚して初めて旦那さんの実家に里帰りされる方もいらっしゃれば、何度も行ってるけどどうだったっけ?みたいな方もたくさんいると思います。
帰省するときの手土産やお供えってどんなものが喜ばれるの?金額の相場は?のしは必要なの?
今さら聞けない、けど知っておくべきこれらのマナーについて今一度しっかり確認しておきましょう。好感度アップ間違いなしですよ♪
実家へ帰省!手土産とお供えは別々に用意するもの?
実家へ帰省するとき、ほとんどの人が手土産を持参していくもの。
手ぶらで行く人はいませんよね。
しかし、この手土産が「=お供え」と思っている人って結構いるんではないでしょうか?
実は私もそうでした・・汗
手土産をそのまま仏壇にお供えし、そのあとみんなで食べちゃう、というのがお盆の帰省の恒例行事だったくらいです(笑)
実はこれ、本来は間違いなんです!
Aさんのお宅に持って行った手土産を、そのままBさんのお宅にも持っていき、さいごに自分で食べちゃう!みたいな感じになっちゃいますからね。
そもそも、手土産は「帰省する相手の家に住む人」に渡すものであり、お供えは「帰省先のお宅の神仏」にお供えするもの。
手土産とお供えでは、渡す相手も、目的もまったく異なるものだからです。
しかし、私の実家がそうだったように、あえて二つも用意しなくてもいいよ、と言ってくださる場合もよくあります。その場合はお言葉に甘えてもなんら問題はありません。
大切なのは、マナーをきちんと知っておくこと。
基本的なマナーを知ったうえで相手のご厚意に従うのとそうでないのとでは、意味合いがまったく違いますからね。
お盆の帰省、手土産の定番といえば?
お盆に帰省する際の手土産を選ぶポイントとして
◆暑い夏にふさわしい涼しげなもの
◆滞在中みんなで一緒に食べられるもの
◆普段はあまり食べない、少し高級感のあるもの
それらをクリアした、夏真っ盛りのお盆の手土産として喜ばれるといえば、「水ようかん」「ゼリー」はやっぱり外せないところでしょう。
お盆に親戚などが集まる場合は、「お下がり」と言って、持ち寄ったお供え物をそれぞれ分けて持ち帰ることが多いのですが、分けやすい個包装のものが好まれる傾向にあります。
ほかにも、「日持ちするもの」「特産品」「手に入りにくいもの、珍しいもの」などが喜ばれる手土産のポイントとして挙げられます。
日持ちのするものだと、クッキーやおかきの詰め合わせ、マカロンやかりんとうなどが喜ばれます。
ただ、「チョコレート」はお盆の手土産としてはあまり適していません。溶けちゃいますからね・・
季節柄、溶けやすい・傷みやすいものは避けるようにした方が無難です。
また、お菓子以外では、醤油や味噌、オリーブオイルのセットなどが意外にも人気なんです。
こういった調味料って、買うと意外に高いですからね。個人的にはこれが一番うれしいかも♪
食べ物以外では、線香やロウソクなどを持参する場合もありますが、ほかの人とダブることも考えられますので、手土産として考えられる場合には事前に相手のご家族に相談しておくといいですね。
お盆の手土産にあまり適していないもの
さきほども言いましたが、「チョコレート」はどうしても溶けやすいので、夏の手土産としては選ばないほうがよさそうです。
溶けやすいものといえば、ほかにもアイスクリームがありますが、かさばるため冷凍庫での保管が難しい場合が多いため、夏の手土産としてはあまり適していないかもしれませんね。
夏場はどこの家庭でも冷蔵庫・冷凍庫がパンパンになっていることが多いので、保管がしづらくなってしまうからです。
時期的に、傷みやすい・溶けやすい・かさばるものは、避けるようにしましょう。
また、あまりにも高価な手土産も、相手に無用な気遣いをさせてしまうため、控えておいた方が無難です。
手土産をもらったらお返しは必要?
基本的にはお返しは必要ありません。
しかし、例えば、近くに住む親せきにも手土産をいただいた場合、手土産をもらった親せきの方は「お心遣いありがとうございました」の気持ちを込めて電話をかける、もしくは、お礼の手紙を書くくらいの気配りはした方がいいかもしれませんね。
手土産に熨斗(のし)は必要?
熨斗(のし)は普通、贈り物・贈答品につけるものなので、挨拶に行く際の手土産には必要ありません。
しかし、旦那さんの実家に初めて帰省のご挨拶に伺う場合など、より丁寧に品物を渡したい場合など、のし紙をつけても特に失礼に当たるわけではないので、つけても問題はありません。
手土産にのし紙をつける場合は、ごく普通の贈答用ののし紙に、紅白の蝶結びの水引をつけます。
お盆だから忌事用の白黒のしだよね、って思われるかもしれませんが、これは大間違いなので注意しましょう。
また、表に書く言葉は「御挨拶」もしくは「御土産」で大丈夫です。
好感の持てる手土産の渡し方って?
手土産を渡すのにもちゃんとマナーがあります。
つい玄関先で渡してしまいがちですが、これはマナー違反です。
玄関で挨拶を終えてからリビングもしくは客間に通された時に、再度きちんとご挨拶してからお渡ししましょう。
お渡しするときにも、どのように言って渡せばよいのか悩むところですが、
「心ばかりのものですが、よろしければお召し上がりください」
もしくは、
「○○がお好きだと聞いたので、もしよろしければ・・」
みたいな感じがスマートで好感が持てる渡し方だと思います。
また、お土産は紙袋や風呂敷に包んで持参することが多いものですが、相手にお渡しするときは必ず紙袋、もしくは風呂敷から出して渡すようにしましょう。
紙袋や風呂敷は、あくまでも道中にホコリやゴミが付かないように、あるいは持ちやすくするためだけのものですから、入れたまま相手に渡してはいけません。
中身を出したあと、下にそっと添えるか、綺麗な風呂敷包みであれば「よろしければお使いください」と一言添えて一緒に手渡すと、あなたの好感度が一気に上がること間違いなしです☆
実の両親にも手土産は持っていくほうがいい?
旦那さんの実家に手土産は必須と思いますが、自分の両親が住む実家に里帰りするときも手土産は用意するものなんでしょうか?
それぞれの家庭により考え方もさまざまなので、一概にこれが正解とは言えませんが、結婚して一度家を出たのであれば、やはり手土産を持って伺う方が感じがいいと思います。
それに、自分にとっては実の両親でも、旦那さんにとっては義理の両親になりますからね。
旦那さんの方からしてみれば、奥さんの実家に帰省する際になんの手土産も持って行かないのは、ちょっと・・と思うのではないでしょうか。
仏壇にお供えするのに最適なものって?
お供えが手土産と違うのは「ご先祖さまに感謝の気持ちを込めてお供えするもの」という点。
しかし、手土産を選ぶときと考え方はほぼ同じで、「日持ちのするもの」「傷みにくいもの」「小分けになったもの」これらを基準に選べばほぼ間違いありません。
お供え物としてよく選ばれる代表的なものといえば「そうめん」「水ようかん」「饅頭」などがあります。
どうしても迷うのであれば、これらから選べばほぼ間違いはありません。
ほかにも「線香」もお供え物としてよく選ばれるものの一つです。
故人にとっては、香り(お香)が最も上等な食べ物だとされるという考え方があり、仏壇に線香をお供えすることが最も良い供養になるとされているからです。
ただし、お線香の場合、実家のご両親があらかじめたくさん用意していることも考えられますので、最初に確認しておくと良いと思います。
お供えにNGなもの
お供えも手土産と同じように、日持ちのしないもの、生もの、冷凍が必要なものは避けた方がよいでしょう。
加えて、肉や魚なども殺生をイメージさせるため、お供えには適していません。鮮魚・精肉は傷みやすいという点からもお供えには不向きです。
また、香りの強いもの「ニラ」「ニンニク」「ネギ」「ラッキョウ」「ショウガ」も、その昔仏教ではタブーとされてきた食べ物であるため、お供えものには選ばないようにしましょう。
仏壇へのお供えに熨斗(のし)はいる?
お盆に仏前にお供えする品物には熨斗(のし)が必要です。
が、正しくは熨斗(のし)ではなく「掛け紙」をつけます。
よく見る紅白の水引の右上に飾り(これが熨斗)がついたものは、通常お祝い事に用いられるもの。仏壇にお供えするときは、掛け紙に黄白の水引が書かれているものを使います。
お店でお供え物を買う際、「仏壇のお供えものです」と言えば、ちゃんと黄白の掛け紙にしてくれるはずですが、もし心配であれば「お盆のお供え物なので、掛け紙にしてください。」と、お店の人一声かけておけば安心ですね。
お供えの掛け紙に書く言葉ですが、お盆のお供え物であれば「御供」「御供物」「御仏前」のいずれかを書けば間違いはありません。
そして、下の段には上の段の字よりも小さい字で、ご自分の苗字を書きます。
ただし、同じ苗字の親戚がたくさん集まる場合は、フルネームで書くとより親切になります。
たまに、のし紙に何を書けばいいのか分からないので、無地ののし紙を掛けていることがありますが、これはマナーに反します。
のし紙を掛けること自体が、「格を上げる」という意味合いを持つにも関わらず、何も書かない、無地のまま・・というのは、矛盾以外のなにものでもなくなってしまいます。
何を書けばいいのかよく分からない場合でも、無地は極力避けるようにしましょうね。
お供えを渡すタイミングと渡し方の基本は?
お供えも手土産を渡すときと同じように、紙袋や風呂敷から出し、両手を添えて渡します。
渡すときには「ご仏前にお供えください」と言って渡しましょう。
また、自分で仏壇にお供えする場合もあります。
その時には、お参りする側から自分の名前が読めるように置くようにします。
お供えを渡すタイミングについては、手土産を渡すときと一緒でもいいし、お仏壇に手を合わせる前でも構いません。
どちらにしても、必ず声をかけてからお渡しするようにしましょう。
手土産とお供えの金額の相場は?
お盆の里帰りの際に持っていく手土産とお供え物ですが、だいたいどれくらいの金額のものを用意すればよいものでしょうか?
手土産にもお供えにも最適なお菓子を用意する場合、1,000円~3,000円くらいのものが、大きさも中身もちょうどいいくらいのサイズになると思います。それ以上の金額の菓子折りだと、ちょっと豪華になりすぎて、かえって相手に気を遣わせてしまいます。
お酒やジュースなどの飲み物を用意する場合は、同じく1,000円~3,000円、もしくは5,000円くらいまで幅を広げてもいいかもしれません。
あまり安い日本酒やワインだと、見栄えもよくありませんし、せっかくの贈り物ですからほんの少し奮発してもいいでしょう。
帰省の荷物が多い!こんなときどうする?
家族で実家に帰省するとなると、家族全員の着替え・パジャマ、小さい子供がいればオムツや哺乳類など、ものすごい量の荷物になることが多いもの。
ましてや、車ではなく新幹線や電車、遠方の実家であれば飛行機やフェリーを使って帰省する場合、荷物の問題は本当に深刻です。
手土産や御供え物って、大きさはそれほどでもないことが多いんですが、紙袋や風呂敷に包んでいるためどうしてもかさばるのが難点。
わが家も車で実家に帰省する際、紙袋に入れた親せきを含めた2軒分の手土産とお供えを、車の後部座席に置いておいたのですが、実家についたころには子供に踏まれてぐちゃぐちゃになっていたことがあります。
そんなことにならないよう、大切な手土産や御供え物などは、あらかじめ宅急便で送っておくというのも一つの手段です。
お店で買う際にそのまま発送してもらってもいいし、ネット注文だと送り先や時間指定もできますので、相手先にきちんと連絡さえしておけば問題ないでしょう。
「でも、旦那さんのご両親に宅配の荷物を受け取ってもらうのが、ちょっと気がかりだわ」
という場合であれば、自分たちが実家についた後で荷物が届くよう手配しておけば大丈夫ですよ。
夏場の帰省は暑さもあり、体力的にもしんどいもの。
少しでもラクに帰省できるよう、上手に工夫して乗り切ってしまいましょう!
子供が受験生!お盆の帰省はする?しない?
子供が小さいうちは、毎年当たり前のように家族で帰省していたけれど、やがて受験する年になってきますよね。
早ければ、小学校受験!
もう少し大きくなれば、中学受験。ということは小学6年生の年ですよね。
さらに大きくなれば、今度は高校受験、大学受験、と子供たちにとっても、そして親にとっても大きな試練が待ち構えています。
受験勉強って本当に長丁場ですから、家族で協力していかないと到底乗り切ることはできません。
子供の将来を大きく左右する受験の年は、いくら節目といえど、旅行はおろか盆・正月の帰省も控えた方がいいのか?それとも、ちょっとくらい大丈夫って思うものなのか・・?
みんなはどうしてるの?どうするのは正解なの?
これらの疑問についてはこちらにまとめてありますので、合わせて参考にしてみてくださいね。
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