結婚式の際にお世話になった仲人さんに、長年お中元やお歳暮を贈り続けている方もたくさんいらっしゃることと思います。
しかし、仲人さんって普段はほとんど関わることがない方も多いかもしれません。
年に2回のこととはいえ、ほとんどお付き合いのない方に何年も贈りものを続けていくのは、正直ちょっと苦痛ですよね。
結婚式でお世話になった仲人さんへのお中元やお歳暮って、いつまで続けるものなんでしょうか?
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- 仲人さんへいつまで贈る?
- やめるタイミングとやめる方法は?
- やめる時の挨拶状の書き方【例文】
- やめた後もよい関係を築く方法!
- やめるタイミングを逃してしまったら?
人生の大切な節目にお世話になった方に、失礼のないように区切りをつけていく方法をこれからご紹介していこうと思います。
仲人への挨拶は必要?
普段そうそう関わることのない仲人さんですが、節目節目のご挨拶はできるだけ欠かさないようにしたいものです。
仲人さんへのご挨拶が必要なシチュエーションというのは、
- 新婚旅行のお土産を渡す。
- お中元・お歳暮のやり取り。
- 暑中見舞いや年賀状を送る。
- 出産時のご挨拶。
- 引っ越し・転居のお知らせ。
このような場面ですよね。
新婚旅行の後の挨拶や、出産時の報告などに関しては「その時限り」で終わるものなので、それほど気を遣うこともないでしょう。
対して、お中元やお歳暮、暑中見舞い・年賀状に関しては「定期的にする、何回もする」という性質がありますので、マナーを守ってきちんと続けていかなくてはなりません。
とくに夫や自分の会社の上司などに仲人を頼んだ場合であれば、結婚式の後も長い付き合いになることが多いので、うっかり忘れた!なんてことのないように、しっかり覚えておきましょうね。
お中元やお歳暮の相場はどれくらい?
お世話になった仲人さんに贈るお中元やお歳暮の平均的な金額は5,000円だといわれています。
このほか参考までに、
- 会社の上司・・・5,000円程度
- 親や親せき・・・3,000円~5,000円
- 習い事の先生・・3,000円程度
- 同僚や友人・・・3,000円程度
- 特にお世話になった方・・5,000円~10,000円
あくまでも一般的な相場ですが、参考までに知っておくとよいでしょう。
どちらかだけ、一度だけ贈ってもよい?
普段はあまり関わることのない人に、お世話になったことがあった場合は、お中元やお歳暮ではなく「御礼」で贈るのがベストです。
間違っても、お中元とお歳暮のどちらかだけ贈る、ということのないようにしましょう。
お中元・お歳暮ともに、末永くお世話になる方に、継続的に贈るものであるため、一度だけ、あるいはどちらかだけ、というのは失礼に当たりますので注意が必要です。
- あまり付き合いはないけど、お礼がしたい。
- 継続的なお付き合いはないが、お世話になったので。
などの場合であれば、お互いに気を遣わなくて済む「御礼」で贈るのが最適な方法ですよ。
お中元・お歳暮はいつまで続けるの?
仲人さんへのお中元・お歳暮は、一般的に3年間は続けるものとされています。
なぜ3年間かというと、結婚して3年くらい経てば夫婦としての基盤もしっかり安定し、親代わりといわれる仲人さんの助けも必要なくなるだろう、と言われているからだそうです。
ただし、仲人さんとの距離感によっては一概に3年間と言えない場合もあります。
例えば、仲人さんがどちらかの両親と特に親しい関係にある、日頃から特にお世話になっている会社の上司に仲人をお願いした、などの場合であれば、もう少し長めに考えておいた方がよいでしょう。
仲人からサインがあることも!
場合によっては、仲人さんの方から「もうそろそろやめてもいいよ」のサインが出される場合もよくあります。
例えば、
- お礼状に「今後はお気遣いなさいませんように」と添えられている。
- 明らかに高価なお返しが届く。
- 電話やメールで「そろそろやめましょう」と言われる。
このようなサインがあれば、相手のお気持ちを尊重して贈るのをやめるようにしましょう。
お礼状に書かれている
贈った品物に対してお礼状を送ってくださる仲人さんの方から、このような文面のお礼状が届いた場合は「もうそろそろやめてもいいよ」の合図ですので、注意しておきましょうね。
師走の候、皆様におかれましては、ますますご清祥のことと心よりお喜び申し上げます
さて、このたびはお心づくしのお歳暮の品をお送りいただき ありがとうございます
いつも何かとお心にかけていただき 感謝しいたしております
日頃はご無沙汰ばかりで 大変恐縮しております
ご厚意をいただきながら甚だ心苦しいのですが
今後はどうかお気遣いなさいませんように お願い申し上げます
寒さ厳しき折 どうかお体を大切になさってください
略儀ながらお礼とお願いを申し上げます
敬具
お礼状の中ほどにある「今後はお気遣いなさいませんように」の一言に「今後は辞退したい」の意味が込められています。
仲人さんからのサインを見逃さないようにしておきましょう。
明らかに高価なお返し
仲人さんの方からお返しの品が贈られるケースもあります。
お返しの品物は、通常であればいただいた品物の半額程度「半返し」が基本ですが、贈ったものよりも明らかに高価なお返し「倍返し」が届いたら要注意です。
倍返しには「今後は辞退させてください」の意味が込められているからです。
このような場合も、相手の方の気持ちを尊重して、次回からは贈らないようにしましょう。
直接連絡があった
親しい間柄であれば、電話やメールで直接「もうそろそろやめにしましょう」の連絡があるかもしれませんね。
なにかの話のきっかけでそのような話題が出た場合、「そうですね、分かりました」と返答をし、次回から贈らないようにすれば大丈夫です。
やめ時とタイミングについて
仲人へのお中元やお歳暮は、前述のように「結婚後3年間は続ける」のが一般的です。
3年経ったら辞めても問題ありありませんが、付き合いが深い・特にお世話になったことがあるなどの場合であれば、3年~5年を目途にしておけばいいでしょう。
仲人には二種類ある
仲人には大きく分けて二つのパターンがあります。
一つ目は、縁談から挙式、そして披露宴まですべて関わる「引き合わせ仲人」というもの。
お見合いで縁談を持ち掛けてとりまとめ、結納や挙式、披露宴までお世話することになりますので、その後の付き合いや関わりも深くなりがちです。
二つ目は、結婚が決まってからお願いする「頼まれ仲人」で、仲人というとこの「頼まれ仲人」を指すことの方が多くなっています。
新郎や新婦の職場の上司にお願いすることが多いため、引き合わせに比べて関わる機会は少ないかもしれませんね。
さまざまなケースがありますので、一概には言えませんが、より関係が深い「引き合わせ仲人」の場合は5年間、形だけの「頼まれ仲人」の場合は3年間続ける、というふうに覚えておくとよいでしょう。
やめる時の手紙は必要?
では、具体的にやめるためには、どのようにすればよいのでしょうか?
3年あるいは5年経ったからといって、突然やめるという方法もなくはありませんが、毎年欠かさずあったものが急になくなると、相手も不安になるというもの。
ある程度の年月が経つと、そろそろやめ時であることは仲人さんの方も分かってはいるものの、何の連絡もないのは、やはりちょっと心配ですよね。
そのようなことを避けるためにも、やめる時には挨拶状に一言添えるのがもっとも良い方法だと思います。
お中元・お歳暮など、毎年贈る物に関しては、徐々に段階を踏んでやめる手順が大切。
具体的にどうすればいいか?について、詳しいやり方はこちらにまとめてありますので、参考にしてみてくださいね。
▼関連記事▼
>>お中元・お歳暮をやめるベストな方法!今すぐ使える便利な例文も紹介!
やめた後もいい関係が続く秘訣は?
お中元やお歳暮をやめた後も、できればお互いにいい関係を築きたいもの。
品物のやり取りがなくなっても、お世話になった相手方への気遣いは忘れないようにしたいものですよね。
少なくとも、暑中見舞い・年賀状など季節の挨拶は、できるだけ毎年送るようにしましょう。
また、家族で旅行に行った際に、ちょっとしたお土産を渡してあげるだけで、お互いにいい関係が築けるものです。
今まで感謝の気持ちを込めて、お中元やお歳暮を贈っていたわけですから、カタチが変わっても相手を思いやる気持ちを伝えていくことが、何よりも大切なことですよ。
やめるタイミングを逃してしまったら?
場合によっては、3年以上経ってやめるタイミングを逃してしまった!なんてことも考えられます。
いつまでもズルズルと続けていくのもどうかと思うし、かといってやめるチャンスが分からない・・なんて困っている方もけっこうおられるものです。
そのような場合、もしかしたら仲人さんの方から「もうそろそろやめてもいいよ」のサインがあったにもかかわらず、見逃してしまった可能性があります。
- 急にお返しが届くようになった。
- お礼状に「お気持ちのみ有難く頂戴します」と書かれてあった。
などですよね。
これらのサインに心当たりがあれば、先方も分かっていらっしゃるので、お歳暮を最後にそのままやめてしまっても大丈夫です。
「今まで大変お世話になりました。ここで一区切りとさせていただきます。」
などのメッセージを添えてもいいでしょう。
やめた後も、暑中見舞いや年賀状などを続けるだけで、相手の印象が格段に良くなるものですよ。
まとめ
結婚式でお世話になった仲人さんへお中元やお歳暮を贈っている場合の、さまざまな注意点についてまとめてみました。
- 結婚後3年から5年を目途にやめてもよい。
- 仲人の方から「やめましょう」のサインがあることも。
- やめる時には、挨拶状に一言添えてから。
- やめた後も、季節の挨拶は続けた方がよい。
- やめるタイミングを逃したら、その時点でやめても問題ない。
お中元やお歳暮に関しては、注意しなければならないマナーがたくさんあるもの。
例えば、喪中の時は贈るのを控えるべき?それとも贈ってもいい?
意外に知らないこれらの疑問についてはこちらに詳しくまとめてありますので、よかったらご参考になさってくださいね。
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>>喪中の時のお中元やお歳暮はどうする?贈るべき?失礼にならないマナーは?
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