家の中にムカデが出現すると、ふつうは「ギャー!」ってなりますよね。
まさに縁起でもない!って思われる方が大半だと思います。
でも、時々耳にすることがあるんですよね「ムカデは縁起物なんだよ」って。
それって本当なんでしょうか?もしかして単なる迷信?都市伝説?
ちょっと気になるこの話について実際に調べてみることにしました。
家にムカデが出るのは縁起がいい証拠?
家の中にムカデが出るなんて・・縁起でもない!
あのグロテスクな見た目のせいもあり、ムカデって聞くだけで拒絶反応を起こす人も多いですよね。
そんな嫌われモノのムカデですが、実は日本古来よりムカデは人々に幸運をもたらしてくれる生き物としてよく知られています。
時に「神の使い」とすら言われているほど!
なぜそういわれるか、それには2つの理由があります。
1つ目は、ムカデは漢字で書くと「百足」という字なんですが、その漢字に理由が隠されています。
ムカデは見た目でも分かるように足の数がとても多い生き物です。
その数なんと100本!と言いたいところですが、実はそんなに多くはありません。
日本に生息するムカデの足の数は、ほとんどが30~40本程度。
漢字を当てはめるときに、数えきれないくらいに足の数が多い、という意味で「百足」となったんですね。
ではなぜ「百足」だと縁起が良いとされるのか?
「百足=たくさんの足を持つ、たくさんのお客さんがつく」という意味に考えられるからだそうです。
こういった理由から、ムカデは主に商売繁盛・金運アップの象徴とされています。
そして2つ目として、ムカデは「前にしか進めない」つまり、バックできない特性を持っているからです。
戦国時代の武士たちは、ムカデを見て「前にしか進めない」=「後退しない」「後戻りしない」と解釈し、その姿に勇ましさを感じ、好んで甲冑や刀装具のデザインに用いたといわれています。
このような理由から、「ムカデを見ると縁起がいい」「ムカデの装飾を身にまとうと争いに勝つ」などと言われるようになったんですね。
ムカデを殺すとどうなる?
そんな縁起物のムカデですが、もし誤って殺してしまうとどうなるんでしょうか?
よく言われるのは「一匹のムカデを殺すと仲間から復讐される」というもの。
なんか聞くだけでゾッとしますが、これは単なる迷信です。
ムカデのほかにも、家の中に入ってきてゾッとするものに「コウモリ」がいますが、たとえコウモリが家の中に入ってきても勝手に捕まえたり、殺したりすることができません。
コウモリは鳥獣保護法に指定されているため、法律を守らないと罰則の対象となってしまうんです。
ほかにもネズミやモグラなど、知らずにうっかり駆除してしまうと、後で大変なことになりますので十分注意するようにしましょう。
でも、ムカデはそういった保護法の対象ではないので、駆除してもなんら問題はありません。
「一匹のムカデを殺すとほかのムカデが寄ってくる」という噂もよく耳にしますが、ムカデそのものに仲間を呼ぶような能力は備わっていないため、まったくのデタラメである可能性が高いと考えられます。
夢にムカデが出ると宝くじが当たる?
普段の生活の中でムカデに会うのは、あまりいい気がしませんが、夢の中で出会うのは良いことが起こる前触れであることが多いそうですよ!
例えば、夢の中でムカデに遭遇しても「そのとき嫌な気持ちがしなかった」場合、現実の世界で大きな幸運が舞い込む予兆だといわれています。
反対に、夢の中でムカデに遭遇し「怖かった、不快に感じた」など、マイナスの感情がわいてきた場合、あまりいいことではないようです。この場合、疲労がたまっているとか、病気をする前触れであったりとか、どちらかというと健康面での不安を心配したほうがよさそうです。
夢の中でムカデに咬まれた場合、イメージ的にあまりよくないような気がしますが、実は非常にいいことが起こる前触れ、つまり吉夢なんだそうです。
ムカデに咬まれる夢は、特に金運アップのお告げだといわれています。
とくに白いムカデが出てくる夢は、今までにないほどの大幸運が訪れる前触れだそう!
夢の中で白いものを見ること自体、幸運を暗示していますので、くじ運だけでなく、今まで仕事で頑張ってきた方であれば、苦労の成果が報われる、大きなプロジェクトが成功する、などの大きな幸運が舞い込んでくるかもしれません。
もちろん、宝くじを買いに行くのもおすすめです!
家に入ってくると縁起がいいもの
虫嫌いな人にとっても、そうでない人にとっても、家に中に虫が入ってくると正直あまり気持ちのいいものじゃありませんよね。
しかし、家の中に入ってくることによって、幸運を運んでくれるといわれる虫たちも結構いるんです。
見た目はグロテスクですが、金運・財運を運んできてくれるムカデは、夫婦円満の象徴ともいわれています。
金運アップといえばムカデのほかに、「コガネムシ」「ヘビ」などが有名ですよね。なかでも特に「白いヘビ」は弁財天の化身ともいわれ、大切に身につけているとやがて大きな財を成すといわれています。
ほかにも、ムカデと同じように「前にしか進めない」性質を持つトンボは、勝負運をもたらす虫として古くは戦国時代の武将からも愛されてきました。力強く一直線に飛んでいく姿、敵にもひるまない勇敢な姿かたちは、争いごとに勝つ象徴として戦国武将の鎧兜のデザインにも広く用いられていますよね。
またトンボは英語で書くと「Dragonfly(ドラゴンフライ)」といいます。
余談ですが、バスケットボールB.LEAGEに所属する「Hiroshima Dragonflies(広島ドラゴンフライズ)というチームがありますが、チーム名のはまさに「トンボ=勝ち虫」に由来しています。このようにトンボは象徴としてをもたらす象徴としてよく知られています。
このほかにも、縁起物としてよく知られるのが「コウモリ」です。
コウモリは非常に繁殖力が強いことからよく「子孫繁栄」の象徴と言われています。風水上でも「健康運」「結婚運」「功名」「金運」などをアップするものとして知られており、生活の一部に風水を取り入れている例もよく見かけます。
コウモリは別名「幸守り」「幸盛り」などと称されることもあり、日本では幸せを運ぶ象徴として有名です。
しかし、そんなコウモリも体内に病原体やウイルスを保有しているため、実際に家の中に入ってくるのはあまり喜ばしいことではありません。
もし家の中でコウモリを見かけたら、早めに駆除するようにしましょう。
まとめ
どんなにきれいにお手入れした家でも、多少なりとも虫や動物は入ってくるものです。
咬みつくなど、人間に危害を加える場合は早急に駆除する必要がありますが、ただ単に迷い込んで入ってきた場合であれば、ほおっておけばそのうち勝手に出ていってしまうことがほとんどです。
家の中で虫を見かけたとき・・いきなり殺虫剤をシューっとしたくなりますが、例えば「最近やたら家の中でムカデを見かけるなぁ・・」なんて思っていたら、思いがけない臨時収入が入ってきた!なんてことも実際によく聞く話です。
本来ならば外で暮らしているはずの虫や動物が、人間の生活する家の中に迷い込んでくること自体、もしかしたら何か意味があるのかもしれません。
いろんなことを、少し立ち止まって考える余裕を持つことができれば、おのずと幸運が舞い込んでくる可能性もきっと大きくなると思います。
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