待ちに待った修学旅行!
なのに、天候不良で警報が出るかも・・そんなとき旅行はどうなるんでしょうか?
特に飛行機や新幹線での移動を伴う場合、天候不良がどこまで影響するものなのか?万が一中止の場合、旅行代金は返ってくるの?など、気になるこれらの疑問について、これから見ていきましょう。
警報が出た場合、修学旅行はどうなる?
天候不良によって警報が出る、といっても、いろんな種類の警報や注意報がありますよね。
大雨・洪水、台風による暴風警報、あるいは冬場の大雪警報など、これらすべての警報が交通機関に影響を及ぼすものなんでしょうか?
大雨・洪水警報の場合
近年とくに豪雨による災害が増えていることもあり、大雨や洪水の警報が出るとドキッとしますよね。
しかし、大雨・洪水警報が、飛行機や新幹線などの運行に支障をきたすことはあまりありません。
とくに飛行機の場合、雨よりも風に弱いんです。飛行機が欠航する原因のほとんどは台風などの暴風によるもので、基本的に雨で欠航することはほとんどないんだそうです。
ですから、大雪警報が出ても、飛行機を使っての移動の場合だと欠航はあまり考えられないため、予定通り修学旅行に行けると考えていいと思います。
一方、新幹線で移動する場合は飛行機よりも雨の影響を若干受けやすくなるかもしれません。
各鉄道会社によっても基準はさまざまですが、一般的に1時間当たりの降雨量が60㎜~100㎜くらいになると、運休や遅延が発生するそうです。
降水量がそれほどでなくても、河川の上流付近で警戒水域を超えた場合も同じく運休になります。
つまり、修学旅行の日程付近で、大雨や洪水の警報が出た場合、
◆飛行機での移動であれば、欠航はほとんどないので、予定通り行われる。
◆新幹線・在来線の場合、基準の降雨量を超えた時点で運休や遅延が発生する可能性がある。
あくまでも目安ですが、このように考えておいて良いと思います。
台風による暴風警報の場合は?
飛行機が欠航する原因の大半を占めているのが、台風による暴風だといわれています。
しかし、暴風警報が出たから即運休!というわけではありません。
上空の横風により、飛行機の運行が著しく妨げられる、あるいは、安全に離着陸できないと考えられる場合、飛行機の欠航が決まるんだそうです。
また、新幹線の場合も同じく台風の影響を受けやすいとされています。
しかし、どちらかというと飛行機は、台風による「暴風」の影響を受けやすくなるのに対して、新幹線などの鉄道の場合、台風に伴う「大雨」の影響の方が大きくなります。
とくに大雨・暴風警報が発令されているような天候の場合、降雨量も非常に多くなり、災害発生の危険がありますので、運休を余儀なくされるケースが多々あります。
よって、台風が発生したり、暴風警報が出た場合は、飛行機・新幹線ともに欠航や運休の可能性が高くなりますので、修学旅行への影響も少なからず出ると考えておいた方がよいでしょう。
大雪警報が出た場合は?
11月~2月ごろにかけて修学旅行が予定されている場合、心配なのが雪の影響ですよね。
大雪警報、もしくは、暴風雪警報が出た場合、飛行機も鉄道も、高速道路もたちまち機能しなくなる可能性が高くなります。
とくに飛行機の場合、雪そのものによるというよりは、雪による「視界不良」が原因で飛行機が離着陸できなくなるケースがほとんどです。
滑走路が雪で封鎖されてしまうと完全にアウトです。
新幹線の場合も同じく雪の影響は受けやすくなりますが、飛行機のように止ってしまう、というよりは「徐行運転」に切り替えることが多いんだそうです。
新幹線などの鉄道の場合、線路に積もった雪が影響するのではなく、線路の下に敷かれた「バラスト」が、舞い上がった氷雪の塊により跳ね飛ばされるのを防ぐため、徐行運転が必要になってきます。
そのため、どうしても遅延は避けられなくなってきます。
つまり、大雪や暴風雪警報が出た場合、
◆飛行機の場合、大雪による視界不良、または滑走路封鎖で欠航が生じやすい。
◆新幹線などの場合、運休よりは「徐行運転による遅延の発生」の確立が高い。
あくまでも可能性の話ですが、このように考えておくとよいと思います。
中止や延期になる場合の旅行代金やキャンセル料は?
台風による暴風や、大雪など、いわゆる「天災」によって修学旅行に行けなくなった場合、旅行代金は戻ってくるの?キャンセル料はかかるんでしょうか?
また、日程が変更になる場合であれば、旅行代金の変更や、日程変更に伴う手数料などは発生するんでしょうか?
修学旅行そのものが中止の場合は?
台風や大雪などの天災により、飛行機が欠航したり、新幹線などの鉄道が運休した場合、どうやっても修学旅行を実施することは不可能ですよね。
その場合、旅行会社側が旅行そのものを中止・キャンセルすることになりますので、旅行する側、つまり修学旅行に行く本人や保護者に旅行代金が全額返金されます。
もちろん、キャンセル料を支払う必要はありません。
ただし、移動手段が飛行機の場合、欠航が確定するまでは慎重な判断が必要になってきます。
天候不良などにより、航空会社側が欠航を決めた場合は、旅行は中止となり代金も全額払い戻しとなります。
しかし、微妙な天候で、運行か?それとも欠航か?確定していない場合は、とりあえず出発の準備をして空港まで行かなくてはなりません。
旅行者側が勝手に判断して空港に行かず、天候の回復などにより出発が決定した場合、旅行者側がキャンセル料を支払わないといけなくなりますので、注意が必要です。
いずれにしても、台風シーズンや冬場に修学旅行に行く際には、天候に左右されることが多々ありますので、各自で判断せず、各旅行会社や学校の指示に従って行動するようにしましょう。
日程を延期する場合は?
いくら天災が不可抗力とはいえ、修学旅行を中止にしてしまうのはちょっと残念過ぎますよね。
とくに学校の修学旅行の場合、単なるレジャーではなく、あくまでも授業の一環という位置づけですから、飛行機の欠航などの場合たいていは延期となることが多いようです。
各学校の担当旅行会社が後日の日程を調整し、再度仕切り直しということになりますが、それに伴う旅行費用の追加徴収などは基本的には発生しないところが多いようです。
また、どの学校も学校旅行保険などに加入しているため、このような不遇なケースの場合にも柔軟に対応できると考えられます。
まとめ
修学旅行の時期って、ちょうど台風シーズンと重なることも多いので、天候不良の場合どうするのか?については、学校からあらかじめ説明があるところがほとんどです。
事前に修学旅行説明会が各学校で開かれ、その場で旅行会社の担当者から詳しい説明があると思いますので、不明な点は質問するなどしておくと、いざという時素早く対応することができますよね。
警報が出たからといって、すぐに判断することは難しいケースが多いので、一般的にはどうすることが多い?ということだけでも知っておくと、より柔軟な対応ができるのも事実です。
予期せぬ事態が起こると、子供も不安でたまらないと思います。
そんな時、保護者の方がきちんと説明してあげることによって、子供の不安もずいぶん解消されるのではないでしょうか。
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